中央アルプスと木曽路　癒しの道ガイドマップ

南木曽町と大桑村は、どちらも中山道の宿場町として栄えた歴史を持ち、歴史と自然が織りなすどこか懐かしい日本の原風景が残る地域。南木曽町の妻籠宿は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された宿場町。当時の面影を色濃く残し、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。

大桑村にある阿寺渓谷は、木曽川の支流の阿寺川沿いに広がる景勝地。神秘的な青い水面が特徴で、古くから人々に親しまれてきました。新緑や紅葉の季節にはさらにその美しさを増し、訪れる人の心を癒やします。マイナスイオンたっぷりの心地よい風と、木々の緑、そして歴史ある町並みが調和し、都会の喧騒を忘れさせてくれることでしょう。

南木曽町にある妻籠宿は木曽路を代表する観光スポットの一つ。かつて中山道の宿場町として栄え、商家や旅籠が軒を連ねる町並は当時の暮らしぶりを今に伝えています。

春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が町を彩ります。四季折々の美しい風景と歴史ある町並みのコラボレーションは、訪れる人を魅了します。「南木曽ろくろ細工」「あららぎ桧笠」「田立の和紙」などの伝統工芸品や「おやき」「五平餅」「信州そば」などの郷土料理も楽しむことができ、五感で木曽路を体験できます。旧中山道を歩くハイキングコースも整備されており、大自然と歴史を満喫できます。また、妻籠宿には当時の旅籠の面影を残す旅館や民宿もあるので、宿泊先としてもおすすめ。

JR南木曽駅近くにある桃介橋は、大正時代に架けられた木造の吊り橋。国の重要文化財に指定されており、その雄大な姿は多くの人を魅了しています。電力王として知られる福沢桃介が、水力発電所の建設資材運搬のために架けた橋で、全長247m、幅2.7mという大規模な木橋は当時としては画期的なものでした。木曽川の渓谷に架かるその姿は、まるで絵画のよう。四季折々の美しい風景と相まって、訪れる人を感動させます。

春には、桜が咲き誇り、秋には紅葉が橋を彩ります。一年を通して様々な表情を見せてくれる桃介橋は、フォトジェニックで写真撮影スポットとしても人気。橋の上からは、木曽川の雄大な流れを一望でき、心が洗われるような気分になります。

木曽路の秘境として知られるのが、柿其渓谷です。深い谷を埋めた巨大な花崗岩が作り出すダイナミックな景観が特徴。特に、エメラルドグリーンに輝く水が印象的で、お隣の大桑村にある阿寺渓谷の「阿寺ブルー」との対比から「柿其グリーン」とも呼ばれています。渓谷沿いには見どころも満載。「牛ヶ滝」は花崗岩の間からエメラルドグリーンの滝壺に水がまっすぐに落ちる様子が圧巻です。また、「恋路のつり橋」は一度に5人以上は渡れない、という木製の橋で、渓谷の絶景とスリルが楽しめます。春にはツツジやシャクナゲ、秋には紅葉など、四季折々の美しい自然が広がります。

ハイキングコースも整備されており、自然を満喫しながら散策を楽しむことができます。初心者でも安心して楽しめるコースから、本格的な登山を楽しめるコースまで、様々な散策路が整備されています。

大桑村にある野尻宿と須原宿は中山道の宿場町として知られ、歴史と自然が融合した美しい風景が広がっています。野尻宿は660mもの長さがあり、木曽地域にある11の宿場町の中で奈良井宿に次いで2番目の規模を誇ります。外敵を防ぐためにわざと大きく曲がった道は、「七曲り」と呼ばれており、宿場の端に「はずれ」という屋号がついていることも大きな特徴です。須原宿は中山道の宿場町の中でも最も新しい年代に開かれ、狭い道路を鍵のように直角に折り曲げ、急坂を設けて攻めにくくした「升形」と呼ばれる手法で外敵の侵入を防ぐ構造となっています。湧水が多く湧く地域で、通りの随所には丸太をくりぬいて作った「水舟」と呼ばれる水場が見られます。どちらの宿場町もJR中央本線の駅からすぐのところにあるので、公共交通機関を使って訪れるのにもぴったりのスポットです。

大桑村にある阿寺渓谷は、木曽路を代表する屈指の自然美を誇る渓谷です。切り立った岩壁と、その間を悠々と流れる清流は、時間を忘れて見入ってしまうほどの絶景。特に、「阿寺ブルー」と呼ばれる、透明度の高い水が作り出す鮮やかな青色は、訪れる人を魅了します。渓谷内には、遊歩道が整備されており、森林浴やトレッキングを楽しむことができます。体力に合わせたコースを選べるので、初心者から上級者まで、誰でも大自然を満喫できます。途中には、澄み切った川の水を直接感じられるスポットもあり、夏には涼を求めて多くの人々が訪れます。阿寺渓谷は、四季折々の美しい表情を見せてくれます。新緑が萌え出る春、緑豊かな夏、紅葉が彩る秋、そして雪化粧された冬、どの季節に訪れても、きっと忘れられない思い出となるでしょう。

大桑村にあるフォレスパ木曽は、自然豊かな阿寺渓谷のそばにあるリゾート施設です。施設内には天然温泉併設の「あてら荘」があり、日帰り入浴も可能。とろみのある泉質と高い保温効果が自慢です。阿寺渓谷入口からは車でわずか2分の距離なので、トレッキングを楽しんだ後のリフレッシュには最適の立地！　日々の疲れを癒し、心ゆくまで温泉を楽しめます。また、テニスコートやグラウンドゴルフ場、ジャンボ滑り台、バーベキュー施設まで完備しているので、ファミリーやグループでアクティブに過ごしたい方にもおすすめです。

南木曽町・大桑村にはいずれもJR中央本線が通じており、桃介橋、野尻宿、須原宿はいずれも駅から徒歩すぐの場所にあります。また、南木曽駅から妻籠宿行きのバスが発着しているので公共交通機関で訪れるには便利なエリア。ただし、本数が限られているため電車・バスの時刻は事前に確認することをおすすめします。車の場合は、いずれのスポットも国道19号近くにあるため効率よく周遊することが可能ですが、阿寺渓谷は夏のピークシーズンにマイカー規制が実施され、シャトルバス利用となるため大桑村ホームページで最新情報を確認しましょう。

【おすすめルート①】：公共交通機関で

南木曽駅

⇩（バス約10分）

妻籠宿

⇩（バス約10分）

南木曽駅（桃介橋観光、駅から徒歩約6分）

⇩（電車約15分）

野尻駅（野尻宿観光、駅から徒歩約2分）

⇩（電車約10分）

須原駅（須原宿観光、駅からすぐ）

【おすすめルート②】：車で

妻籠宿

⇩（約10分）

桃介橋

⇩（約20分）

柿其渓谷

⇩（約15分）

阿寺渓谷

⇩（約3分）

フォレスパ木曽